どうも!本日ご紹介するのは、こちらの一冊!
『戦略広報PR代理店』(西江 肇司)
です。
国内No.1PR会社ベクトルの創始者であり、現在も代表取締役社長を務める西江さんの著書。
広報新参者の自分としては、わかるようでわからない言葉…「戦略PR」。
年始から広報担当になり、徐々に業務内容・流れがわかってきてはいるものの、"戦略"と言えるほど練れているかというと、正直、「うーん」という感じ。
そんな私のように、
「戦略PRについて、わかっているようでわかっていない」
だったり、
「わかっているけど、具体的にどうすればいいのよ」
と考えている人にオススメなのでは、と!
広報・PRに関わる人は必読ですね。
<どんな本か>
戦略PRの過去・現在・未来について解説し、PR事例とセットで、具体的なテクニックも紹介してくださっている一冊。
戦略PRとは
自分たちが伝えたいメッセージ(新商品・サービス・会社に関する情報など)を、世の中の流れや、ターゲットとなる生活者のマインド等とリンクさせ、
「これだったら世の中に広まるだろう」という文脈をつくり、それを広めるための情報コンテンツを開発。
そのコンテンツを、パブリシティ活動を中心とした様々なPR活動や広告などのコミュニケーション施策によって効果的に世の中に流通させ、結果的に自分たちの伝えたい文脈を生活者のなかで広めていく。
と、定義されています。
伝えたいことを、伝えたい生活者が買うための文脈で情報を開発し、適切な媒体を選択して、世の中に情報を流していくこと。
つまりは、買ってもらえそうな人にとっての「言い訳」をつくり、その「言い訳」がきちんと届くように届けることが大事、なのかな、と。
受けのPR業務ではダメ
ニュースリリースや記者発表を中心とする受けのPR業務から一歩踏み込んで、番組や記事の企画段階からアプローチするような形で、モノを広めるというPRの手法
をもっとスケールアップさせたのが「戦略PR」。
すでに在る情報をそのまま広めようとすると、ある程度は広まる。
ただ、あくまで「ある程度」。
世の中の空気を変える、話題になっているという状態をつくるには、やはり「いかに、生活者が買うための文脈をつくってあげるか」が大事。
例えば、平べったい石があるとして、これをただの石だからといって「石です」といっても売れない。
でも、「お皿です」と定義してあげて、生活者に「食事を盛るためのもの」であり、「食事を快適にするもの」と理解させてあげることで、初めて生活者は購買する。
的なお話かな、と。
この「食事を快適にするもの」であることを、わかりやすい形で(生活シーンと一緒にする、など)広めていくことが、PRの仕事ですね。
「これは石です」なんて、誰にでもいえますもんね(白目)
<まとめ>
「「最低300の事例を頭に叩き込む」とのことで、新商品の発売から、社内制度まで、多くの事例や「切り口」が挙げられており、一度はメディアで目にしたようなニュースの「仕掛け」を理解することができるようになる」と記載されており、実際に参考になる事例も盛り込まれていました。
日々、「これは誰がなんのために仕掛けたのか?」という視点で、世の中を見たいと思ったし、もっともっと事例の勉強もしていかないといけないですね。
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