2013『死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか?!』早川勝
[構成]
第1章 仕事
第2章 時間
第3章 営業
第4章 組織
第5章 人生
第6章 決断
第7章 お金
第8章 家族
第9章 友情
第10章 恋愛
[著者]早川勝
1962年10月20日神奈川県生まれ。1989年、世界有数のフィナンシャルグループを母体とする外資系生保に入社。営業最前線において圧倒的な成果を挙げ、数々のタイトルを獲得。1995年に、池袋支社営業所長に就任。最大かつ高い生産性を誇るコンサルティングセールス集団を創り上げ、ナンバーワン・マネジャーの称号を得る。1999年に名古屋支社長に就任。100名中35名のMDRT会員(Million Dollar Round Tableの略、世界79の国と地域でトップ6%が資格を有する卓越した生保のプロによる世界的な組織)を育成し、主要項目「10冠王」を獲得、「連続日本一」となる。2005年に品川支社長に就任。それまで業績不振だった組織の改革をミッションとし、どん底支社を再生させ、組織拡大・発展に大きく貢献する。
2008年、大手生保より「伝説のカリスマ支社長」として、過去に例のない破格の待遇でヘッドハンティングされる。ゼロからの新チャネル・コンサルティング営業部門の立ち上げに着手し、生産性・規模ともにナンバーワンの組織を創り上げる。その一方で、豊富なキャリアの中で培った能力開発に関する執筆活動や講演活動などを行い、これまで延べ3000名以上のトップセールスマンを指導・育成し、数多くのMDRTを育ててきた。2012年に独立。以降も人材教育の理論や技術を究め、精力的に活動している。
著書に、『どん底営業チームを全国トップに変えた魔法のひと言』(日本能率協会マネジメントセンター)、『「捨てる」成功法則』、『すごい! 「直観力」』(いずれも総合法令出版)がある。
[概要]
仕事、時間、営業、組織、人生、決断、お金、家族、友情、恋愛・・・。これらのジャンルごとに、3000人のトップセールスマンを育ててきたカリスマリーダーが50のメッセージを贈ってくれている一冊。
[覚えておきたいところ]
・「死ぬ気で生きている」とは、「生き切る」と同義語だ。成り行きで働いている人は、生ききれていない人だから、本当に死ぬときに「後悔する人生」でおわってしまう。
・過去の栄光を捨てない限り、次の成功がやってこない
・ただたんに頑張っているつもりになって、結果にこだわらない生き方をしていると「力」がつかない
・やるかやらないかが大切なのであって、頑張るか頑張らないかに意味はない。その思考はやがて「できなくても仕方がない」という甘えを増殖させかねないからだ
・空気は読まない。相手への配慮さえもいらない。それこそが本当の思いやり。
「自分勝手かな」と思うくらいでちょうどいいのだ
・与えることのできたあなたへのご褒美はいつも遅れて届くことになっている。だから、裏切られても裏切られても、いつか帰ってくると信じて与え続けてほしい
・どん底から反転する奇跡を起こす瞬間の光、それは「希望に満ちたあなたの笑顔」である。どん底を楽しめたとき、V字回復が始まるのだ
・大事なことであればあるほど、人の意見に耳を貸さずに、自分だけで即決しよう。
・ガツガツとお金を稼ぐことは、世の中の仲間をも救う正義の行為となり、さらに家族や友人を救い、同僚を救い、地球全体の人類をも救うのである。
・成功者の5つの条件
①素直であること(肯定的な思考、明朗で楽天的)
②気が強い(いい意味でわがまま、自己主張できる)
③気が利く(愛あるホスピタリティの心、頭の回転が速い)
④欲深い(達成志向型、あきらめない粘り強さ)
⑤働き者(仕事がスキ、ストレス耐性が強い)
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仕事をすることの意義。それが明快にかかれていてすごくスッキリした。
「死ぬ気で生きること」=「生き切る」。
このメッセージが非常に強かった。
全体として、具体的、かつ、わかりやすくメッセージとして綴られているので、取り入れたいと思える言葉・考え方がたくさんあった。
ただ
一つ残念だったのは、これが明らかに「ビジネスマン」に向けて書かれていること。
「・・・夫が子育てをして、妻が働くという明確な役割分担も"アリ"なのかもしれない。しかし、それでうまくいく夫婦はなかなかいないし、多くの夫婦は望んでいないカタチだろう」
イクメンの中に、仕事から逃げて家事・育児に勤しむ人がいる、と。そういう人を非難している文脈の中で出てきた。
逃げるのがよくないということが言いたいのかもしれないけど。
ここから、ああ、男の人に向けて書いたんだなって思ってちょっとがっかりした。
家族・恋愛の章以外のところは非常に勉強になったからこそ残念。
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