教育とジェンダー形成ー葛藤・錯綜/主体性ー

『教育とジェンダー形成ー葛藤・錯綜/主体性ー』望月重信・近藤弘・森繁男・春日清孝

2015.4.3読了

[内容]序章を含め、8章立てで構成されている。それぞれ8人が書いている。「隠れたカリキュラム」「ジェンダー形成」「エンパワーメント」「男女共同参画」・・・。"教育"と聞くと学校教育を想起しがちだが、そうではなく社会の中でこそ学ぶべきという軸で書かれていた。

[感想]全体として、女性が虐げられていた事実を並べて、これからは女性が男性より優位に立つのだ!ということではなく、男性も女性も一人の人間として「自分らしく」いるためにはどうしたら良いか。今の日本の状況は一体どのような状況なのかできるだけ客観的に述べられていた。自分的に「女性」ばかりにフォーカスしてしまうことが多いので男性学的な視点でも意見が述べられていたのは良かった。この手の本には珍しく、とても読みやすかった。

ジェンダーにあんまり興味がないよーって人もめちゃ読みやすいと思うので、ぜひ!!

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