明日の広告

『明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法』佐藤尚之

2015.4.12読了

[構成]

はじめに 〜なんだか小難しい時代になっちゃったな」とお嘆きの貴兄に

第1章 消費者へのラブレターの渡し方〜広告という名の「口説き」の構造

第2章 広告はこんなにモテなくなった〜変化した消費者と広告の20年

第3章 変化した消費者を待ち伏せる7つの方法〜彼らと偶然を装って出会うために

第4章 消費者をもっともっとよく見る〜コミュニケーション・デザインの初動

第5章 とことん消費者本位に考える〜スラムダンク一億冊感謝キャンペーンより

第6章 クリエイティブの重要性〜商品丸裸時代とネオ茶の間の出現

第7章 すべては消費者のために〜消費者本位なチームづくり

おしまいに 〜楽しくエキサイティングな時代なのだ


[内容]

電通ご出身の佐藤尚之さん(さとなおさん)の著書。

2008年初版。

広告をラブレターに例えて、広告の構造を具体的に教えてくれる。そして、今までのラブレターの渡し方では立ち行かなくなってきていることを示す。

なぜ広告はモテなくなったか?消費者が変化したからである。

ネットの登場で変化が起き始めた消費者に対して悲観的な見方もできる。

しかし、この変化の時だからこそ、しっかりと消費者を見て「消費者本位」に考えて、コミュニケーションデザインをすることの必要性を述べている。

消費者から目を逸らさないこと。


この変化の時代を楽しもうじゃないか、自分にできることからはじめて楽しんでいこうじゃないか。

というポジティブなメッセージで締められる。


[感想]

広告についてまだまだ知らないことだらけの自分にとっても非常に読みやすい本でした!

小難しいカタカナが少なかったからかな笑。用語の説明もその都度してくれているのでいちいちわからない言葉で立ち止まることもなく読み進めることができました。今から7年前に書き上げられた訳だけども、この中で予想されている通りに進んでいる印象。

すごいなぁ。


私個人的に、すごく共感するところがあったので、忘れないように書き留めさせてもらいます・・・。


"きちんと相手を見て、心動かすラブレターを書き、それを自分の手でしっかり渡したい。渡すタイミングを考え、渡す場所を考え、渡すときのBGMや雰囲気も考え、すべて考えた上でラブレターを書き、インパクト強く相手に渡したい。そして渡したあとのフォローも自分でしたい。"


とてもわかり易いし、素敵。


あと、消費者本位に考えることの重要性を語るところで具体例として「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」のことを書いてあるんだけど、電車の中で泣くほどに心震わされました。

この時のことが詳細に書かれている「SWITCH 2005年2月号」アマゾンで買っちゃいました。


そうなるくらい素敵なのです!


素直に、読んでよかった本です。




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