論点思考

2010『論点思考』内田和成

[目次]

はじめに

第1章 あなたは正しい問いを解いているか

第2章 論点候補を拾い出す

第3章 当たり・筋の善し悪しで絞り込む

第4章 全体像を確認し、論点を確定する

第5章 ケースで論点思考の流れをつかむ

第6章 論点思考力を高めるために 


[内容]

最も重大な過ちは間違った問い、不要な問いに答えること。成果を出すには、「正しい答え」ではなく、「正しい問い」が重要だ。正しい論点で問題解決力が劇的に向上する。


[Memo]

・問題解決力が高い=論点設定が上手

ビジネスにおいて本当に大事なことは、やらないことを決めることだ。企業は数えきれないほど多くの問題を抱えていて、すべて解決しようと思っても、時間もなければ人も足りない。仕事には期限がある。工数も限られている。その中で解くべき問題を設定し、それに取り組み、成果を挙げなければならない。成果をあげるには真の問題を選びとることが大切だ。この真の問題を「論点」と呼ぶ。論点を設定することにより、考えるべきことが絞られ、問題解決のスピードは上がり、解決策を実行したときの効果も高くなる。

・ピーター・ドラッカー

「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」

・真の問題に気づく力

・論点思考とは、「自分が解くべき問題」」を定義するプロセスである

・まず、与えられた問題を疑う

・論点思考4つのステップ

 ①論点候補を拾い出す

 ②論点を絞り込む

 ③論点を確定する

 ④全体像で確認する

・問題解決が速い人は、本当に解決すべき問題すなわち「真の論点はなにか」とつねに考えている

・焦点を絞らないと、効果のある解決策をつくり、実行するのは難しい

・論点設定せずに問題解決に取り組んではいけない

・当たりをつける

・論点の当たりをつける際には、仮説思考(仮説を立てて検証することの繰り返し)を使うことが重要である

・解決できるか、にこだわる

 ①解決できるか、できないか

 ②解決できるとして実行可能(容易)か

 ③解決したらどれだけの効果があるか

・実行すれば成果があがるのは筋のよい論点。解いて効果の上がる問題がよい問題なのだ

・問題が大論点にあるとしても、中論点から取り組むこともありうる

・自分が解決しなくてはいけない仕事はなにかと考える。いまなにに答えを出そうとしているのかと考える。なんのために、なにを解決するのか、どういう問いに白黒つけるために、自分の時間を注ぎ、いかに会社の役に立っているのかを考える。

・上位の課題・論点というところまでさかのぼって自分の問題として考えようとするかどうかで、自分の仕事に対するオーナーシップや、目の前の仕事に取り組む上での資やの広さ・視点の高さには大きな差が出るだろう

・課題はなにかとつねに考えている人と、ただ与えられた課題の答えを探している人とでは、考え方そのものが大きく違うのだ

・視野:普段あまり見ていない方向に眼を向ける

・視座:2つ上のポジションに就いているつもりで仕事をする

・視点:切り口を変えてみる

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「顕在化されていない仕事を顕在化させる」ために論点思考が必要なんだ、ということで納得。大岩さんが話していたことと、坊垣さんが話していたことと今回の本の内容がびっくりするほどリンクしていた。

論点、つまり、真の問題は何か。その問題は成果に繋がるものなのかどうか・・・。


責任ある立場を任されると自ずと論点思考をせざるを得ないからこそひき上がっていく人が多いんだろうな。

読めてよかった。

薦めてくださった、拓さんに感謝^^


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